スイス漆喰
アルプスの自然素材でできたスイス漆喰とは
スイス地方で伝わってきた漆喰の製法を現代の製法で再現したのがスイス漆喰です。合成樹脂といった人工物を一切含まずにスイスのアルプスで採れる純度の高い石灰・亜麻の花から採れる油・アルプスの土・天然のセルロースを主成分としています。
主成分のアルプスの石灰は、950度の温度で焼成されてキメ細かく均一な消石灰となります。消石灰を3ヶ月以上かけて、水を加えて熟成させていきスイス漆喰はできるのです。手間暇かけて造られたスイス漆喰は有害物質の吸収・分解に優れており、小さなお子さんがいるご家族でも安心して暮らすことができます。
スイス漆喰の特徴
日本の漆喰には貝殻や海藻などを原料として使いますが、スイス漆喰は石灰のみを使用します。アルプス山脈の石灰は品質が良く量も多いため、3000年以上昔からヨーロッパで建材として使用されてきました。
石灰のみの漆喰は、石灰同士が結合するため不純物がほとんどなく、とても堅くて丈夫です。吸収性が高くて、適度な柔軟性と硬さを持ち合わせているスイス漆喰は強固な壁を造ることができるのです。
建材として使用する際に化学物質の含まれた接着剤を必要とせず、スイス漆喰の原料である石灰が再石灰化によって結びつき自然の力で固まるため体への害がありません。また、スイス漆喰は大理石と同じく100年以上の耐久性があるといわれており、親・子・孫世代まで長く住み続けることができるでしょう。
スイス漆喰の用途
スイス漆喰の原料に使われる石灰は、強アルカリ性であるため細菌やカビの繁殖を抑えることができます。消臭効果や湿度の調節にも優れており、家の外壁・内壁に使用すれば年中快適な家を実現することが可能。その効果の高さから、ワインセラーにもスイス漆喰が使われることもあります。また、スイス漆喰は自浄能力が高く汚れにくいのも特徴です。
スイス漆喰を施した壁にコーヒーやワインなどの色の付いた液体をこぼしたとしても、汚れがほとんど残らずキレイな状態をキープすることが可能。外壁に使用した場合は、太陽の紫外線と強アルカリ性のスイス漆喰のWの効果で自浄作用が高まります。スイス漆喰が施されてある家は快適に住めるだけでなく、住む人の健康も守ってくれる家なのです。